ヨガの聖地リシケシへ

そんなに時が経っていないように感じるのですが、気づけばあれから7年が経ちました。あの頃は、まさか世界中の生活が一変してしまうなんて想像もしていませんでした。コロナが流行する1ヶ月前、私はインドを訪れていました。茶色の街並みに黄色やオレンジ、カラフルな色が賑やかな街、スパイスの香り、クラクションが鳴り響く道、それに反してどこかゆったり流れる時間。そんな日常の風景の中に、自分も自然と溶け込んでいたのを覚えています。

 

「またすぐにでもインドへ行ける!」30代半ば、楽しさや刺激を求めるエネルギーもあり、その気持ちさえ消えなければすぐに行けると確信していました。しかし帰国してまもなく、コロナ禍により「当たり前」だった日常が一変しました。「インドは、呼ばれないと行けない国なんだよ」ヨガを勉強し始めた頃、先輩に言われた言葉。そのときは少し大げさに感じていたのですが、本当にその通りでした。行きたい気持ちはあるのに、タイミングが合わなかったり、事情が整わなかったり。思うように動けない時間が続き、気づけば7年という歳月が流れていました。

 

 

そしていま再びインドへ向かおうとしている自分がいます。久しぶりの旅にワクワクしている部分もあるのですが、不思議と落ち着いていて、とても冷静な感覚もあります。20代や30代前半の頃のように、「何か楽しさをつかみたい」「刺激を求めたい」という気持ちとは少し違う。むしろ、ただそこに身を置き、感じるものを素直に静かに受け取りたい――そんな心境に近いのかもしれません。

 

今思うと、この7年間という時間があったからこそ、今回のインドへ行くことの向き合い方も変わったのだと感じます。有難い事に、教室に通って下さる方のおかげで私もヨガをお伝えすることができています。体を整えたい方もいれば、心を整えたい方もいる。ただ静かな時間が欲しい方もいれば、自分と向き合うきっかけを探している方もいる。ヨガに求めるものは本当にさまざまですが、そのすべてが尊く、愛おしいものだと感じています。だからこそ今回は、自分自身のためというよりも、ヨガのベースであるインドで感じ、受け取ったものを、少しでも皆様の元へ持ち帰ることができたらと思っています。目に見える技術や知識だけでなく、空気感や祈りの静けさ、呼吸の深さ、そこに流れる時間。言葉にしきれないものこそ、ヨガの本質なのかもしれません。それが、皆さまのヨガの時間を、豊かにしてくれたらと思っています。

流れの中で自然と訪れたタイミング。もしかしたらこれが、「呼ばれた」ということなのかもしれません。今回は、クラスの中から生徒さん2人もインドへ行くことになり、日々の積み重ねの意味を感じております。帰国後のヨガを楽しみにしていて下さい。行ってきます!